日本にはじめてコーヒーが伝わったのは江戸時代はじめ、長崎の出島であったと言われています。しかしその泥水のような見た目や苦みの強い味など、当時の日本人にはなじめないものだったようで、ほとんど広まりませんでした。人々に受け入れられるようになったのは、明治時代になってから。しかし、まだまだ上流階級の一部にとどまっていました。
コーヒー愛好家が増え出したのは大正時代。昭和に入ってからもますます増え続けましたが、戦争で一旦、コーヒーは姿を消します。 現在の日本では様々な形でコーヒーが飲まれていますね。人気の専門店もたくさんあります。
伝わった当初からは考えられないほど、日常的な飲み物の代表格となりました。朝はパン派!にとってはおいしいコーヒーは欠かせませんし、ドーナツにもベストな飲み物ですよね。グルメ指向の人も増え、よりおいしい本格的なものを求める人たちが多くなっています。会社でも自動販売機の設置だけでなく、ワンランク上の福利厚生の一環として、また会議などに、手間が省けかつ美味しくて温かい、オフィスコーヒーサービスを利用するところも増えています。
レンタルオフィスの共有スペースに、コーヒーサービスコーナーが置かれているのも見かけます。コーヒーが飲まれ始めた当初は薬として扱われていた、との文献も残っています。コーヒーのあの香りは、心を落ち着かせてくれます。現代でも「薬」と言っても過言ではなさそうですね。
自宅で飲む時も、オフィスのコーヒーサービスで飲む時も、良いひとときでありますように。